経営数値は万能ではない



私は企業で管理会計の経験が7年ほどあります。
独立コンサルとなったいまも、この知識を使って損益分岐点分析や原価計算、事業計画作成をしています。どの会社・業態にも応用が利く知識で大変役に立つと感じていますし、会社員時代にこの仕事をさせて頂いたことに感謝しています。


さて今回お話したいのは、こうした経営数値は万能ではないという事です。


◆ 数字は分かりやすい

そうなんです、数字は分かりやすいので経営判断(=意思決定)に用いられます。
なのですが、分かりやすくて数字が独り歩きしてしまうのは良くありません。

そしてもう1つ。損益分岐点分析や原価計算などは過去の実績をもとに行うことが多いのですが、所詮過去なのです。

未来を考える上での指標の1つにはなりますが、所詮過去です。
伸びしろがどの程度あるか、ストレッチな計画を達成する為にはどうすればよいか、という成長路線の足かせになる事がありますので、気を付けてなくてはいけません。

そういう意味で、経営数値は万能ではありません。
これは管理会計に精通している方であれば、共感頂けるのではと思います。


◆ 数字バカになるな

もちろん、経営数値は使うのですが、それ以外の要素、特に定性的な内容も同じ比重で考慮する、という事が大切です。

と私は考えていますし、支援先に経営数値を説明するときも必ずこの様に話しています。
特に、いままで数値化した計画の無い中小企業では、計画や分析の内容に目を奪われて、この「経営数値の魔力」に取りつかれてしまうことがあります。


経営数値より、創業社長の直感が当たっている場合もあるのです(というかそういう場合も多いです)。
ですので、数字バカになる必要はありません。多面的に、です。

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