学校教育を悪く言うわけでは無いですが…

経営支援をしていると、こんなことを言う社長がいます。

「これで失敗したらあんたが保証してくれるのか?」

うーん、完全になめられていますね。こういう方は私のお客さんにはなりません。以前書いた「客質の悪い」人ですから。

==========
価格を下げても客質を下げないためには
https://nikonikokeiei.sakura.ne.jp/db1st/archives/1454
==========

というわけで私は相手にしません。

でも、こんな人のことを少し考えてみたいと思います。この記事を読んで下さる方も、いつこんな人にかかる事になるかもしれませんから。


◆仮説検証ができない人

PDCAという言葉があります(知らない人はググってください、直ぐに懇切丁寧な説明が出てきます)。日本語でいうと仮説検証ですね。

これをするには、自分で仮説を立てる能力が必要です。

そしてその仮説を検証するために計画を実行に移すことになります。ここが大事なのですが、案外これをできる人は多くありません。

余談ですが、私が見る限り、まず仮説を立てられる人が少ないです。理由は人それぞれです。私が思うに学校教育の影響は無視できないと思います。つまり「正しい答えを憶えさせる」という教育の影響ですね)。自分で考えることが苦手ですし、考えたことが正しくないと不安なのです(正しいかどうかは検証の結果わかるので、考えた時点では誰にも分からないのですけれど)。

わき道にそれましたので、元に戻します。


◆考えられない人の心理

話を戻します。「失敗したらあんたが保証してくれるのか」ですね

自分で案(仮説)を考えられない。
(私の)提案に対する意見が無い。
実行して失敗するのが怖い。

↑このような心理が働いています、こういう人には。

「よくこれで経営者をやっていられるな」

と思う方は中小企業の何たるかを知らない人でしょう。中小企業の経営者の中には、こうした方はめずらしくありません(悪口ではありませんよ)。ある意味、ひとと違っている人が経営者をやっている場合がある、ということです。

そして、たまたまこの方は経営者ですが、こういう人種は会社員にも沢山います。しかも会社だと、案外出世するタイプだったりします。自分で責任を取らないですから、失点が少ないのです(会社で上に行きたいのなら、ほぼ必須の能力ですね)。

ただし、最後に一言。
会社員ならいいですが、経営者としてはやっぱりダメです。ですので、私のお客さんではありません。

この記事の最初にもう結論を書いていましたね。どうもすみません。