中小企業の利益目標はどう立てる?(中堅企業編)



おはようございます。中小経営者のミカタ! 中小企業診断士の牧野史登です。

本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

今回も、孤独に頑張る中小・小規模企業の経営者の方に、お役立ち情報をお届けしたいと思います。


前回の続きで利益目標についてです。
今回は、企業規模が少し大きくなった中堅企業の場合を手短に。

◆中堅企業の利益目標で考慮したいこと

前回のブログで、赤字企業は「現状+アルファ」とお話しいたしました。

赤字から脱却して会社を更に成長させる段階になると、追加で検討したい要素が出てきます。

・ 業界水準以上
・ 新規設備投資

主に検討をお勧めするのは、この2つです。簡単に解説します。

<業界水準以上>
これは競合比較での競争優位の視点からです。

美容院の例でご説明します。

美容院の平均利益率は0.3%と言われています(出典:業種別審査辞典)。赤字企業も含まれますので、平均ではこのくらいです。

一方、エステ・ネイルは、黒字企業の平均で6%です。

この時、御社は成長のために、0.3%と6%のどちらを目指しますか?
競合に打ち勝つためには、美容業界全体を視野に入れて6%をめざしますよね。


<新規設備投資>
工場を新設したい、新しい設備を導入したいという明確な目標があればそれを盛り込みます。

ただし、明確では無くても「業界の傾向から、〇年に1度は新設備・新技術が出てくる」という経験則があれば、それを大切にしてください。具体的には「新規投資の原資として、年〇百万円を留保」という粗めの計画でも十分です。それをしていない会社の方が多いですから。




さてさて、いかがでしたでしょうか?
是非、御社の利益目標の立て方の参考になさってください。


前回・今回の内容を動画にまとめてみましたので、是非ご覧ください

   中小経営者のミカタ!
  中小企業で利益目標をどう立てるかの質問にこう答えました(事例紹介)




00:54 支援企業から出た共通の疑問
01:37 事例① 自動車部品販売業
02:45 事例② 洋食店
03:34 事例③ 整骨院(個人)
04:25 少し企業規模が大きくなると
05:12 競合分析 美容院の事例
06:09 最後に一言

本日は以上です。
本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。