雇うことはリスクである
昨日は雇われる側の話をしました。
今日は雇う側のお話です。そして雇う側の方がより大きなリスクをもっているというお話をします。
◆ 雇う側のリスクと昨今の傾向
終身雇用は崩壊しました。というかもともとそこまで皆さん終身雇用されていませんでした。
これは雇う側にとってはリスクの減少を意味します。効率の悪い社員は首にできるからです。指名解雇ですね。ただし実際はそう簡単ではありません。裁判のリスクすらありますので慎重に進めるれいがほとんどです。とはいえ、例えば30年前から比較すると従業員解雇のハードルは下がっていますし従業員を解雇したくらいで社会的に制裁を受ける企業は皆無と言えます。雇う側のリスクは、以前に比べて確実に低減してきました。
そもそも日本は雇われる側の権利が強いです。私はベルギーで働いたことがありますが、そこでは転職はあたりまえ解雇も即日解雇でした。一方で労働者の権利も守られており失業保険は収入の8割程度まで支給されますし(徐々に下がりますが)失業に対する社会の目も日本とは比べ物にならないほど冷静です。
別に欧米をみならえ、という事ではなりませんが日本人は解雇に関して敏感です。そしてそれは専門的職業教育を受けているない人材が多いので解雇されると再就職のハードルが高いという環境と無関係ではありません。
◆ 解雇は雇う側の権利である
↑と私は思っています。ただしそれは著しく働きの悪い従業員に限定されます。会社の業績が悪いので従業員を解雇するというのは経営者の責任を果たしていません。業績が悪いのは、何をおいてもまず経営者の責任ですから(松下幸之助は業績不振でも従業員を解雇しなかった挿話は有名です)。
昨今、雇うことのリスクは減っています。それでも結果を出せずに働きの悪くない従業員を解雇するのであれば、それは経営者の責任と私は考えます。あなたはどうお考えですか?
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