自営業の妻は、パートナーか事務員か

小規模の支援先では、社長の奥様がご主人のお手伝いをされていることが多いです。勿論会社の規模にもよりますが、私の肌感覚では5割以上は奥様がお手伝いをされています。

さて、お手伝いをされている奥様なのですが、社長さんはこの奥様を仕事のパートナーとして考えておられるでしょうか、それとも事務員さんとしてみていますでしょうか？

まず妻より始めよ

支援先で拝見していると、奥様が（グイグイ？）出てきて同席するパターンと、ご主人の社長がおひとりの場合と完全に分かれます。しかし、業績との関連は、特にありません（今のところ）。

ポイントは、社長が奥さんをどう扱っているかです。言葉を変えると、自分に対して最も親身になってくれている働き手として扱っているかどうかです。私の経験上、これが出来ている社長は、従業員への接し方も上手な場合が圧倒的多いです。

大概の自営業では、奥さんの人件費は超格安です（もちろんそうでない場合もあります）。特に創業時や家族経営の状態では、パートさんより低い賃金水準でご主人の会社のために時間を問わず働いてくれるありがたい存在である場合が多いです（もちろんそうでない場合もあります）。なぜそんなことをしてくれるかというと、それは身内だからです。

そんな奥さんを（例え奥さんに対して一時的に腹が立つことはあるにせよ）働き手としてパートナーとして、十分に尊重し大切にできない社長は、赤の他人である従業員を大切にできるはずがありません（実際に、できていません）。

「まず妻より始めよ。あとの世間は簡単だ。」
村上春樹：村上朝日堂はいかにして鍛えられたか

その通りですよね。
本日、妻に文句を言ってしまった牧野より。