その場の議論に勝ちたい


とある講習会に出た時の話です。


講師の方の説明が終わり、グループワークとなりました。私を含めて4人グループです。



「グループで議論して結論を出してください。ただし多数決などで安易な結論を出さないでください」という指示がありました。


私の感覚では、5人いると1人くらいは自分と合わない人がいるものです。この時は4人でしたが、おひとりこんな方がいました。

◆その場の議論に勝つメリット

「皆さんの意見には『会社にどんな貢献ができるか』という重要な視点が抜けている」

とこの方は言いました。


「はいそうですね、抜けていました。でもあなたの意見からも抜けていましたよ。」

「なぜそんなに怒って大声を出しているのですか?」

「もうすこし静かにしゃべれませんか?」


その日の私は、自分を律することが出来なかったので、このような反論してしまいました。今は深く反省しています。そして議論をすべきでなかったことは重々承知していました(できない自分を正直にお話しております)。


この方、その場の議論に勝ちたくて必死でした(私と同じ中小企業診断士という資格をお持ちでした)。


そして、しかし、その場の議論に勝ってもほぼ意味がありません。



相手があなたを尊敬してくれるでしょうか?
自分の意見が間違っていた、と反省するでしょうか?




そうでありませんよね。
大概は、相手を不愉快に思います。そして相手の論に伏する事はまずありません。逆に相手への反発と自説へのこだわりが強くなるだけです。

◆議論しない

以上の考えから、私はだいぶ前から人と議論する事は避けています。


そして相手には「自分が考える答え」ではなく「気づき」を与えるように努めています(出来ていない場合も多いですが)。



ひとは、大した根拠も無く自説を持ちます。そして一度持ったその自説を曲げる事は、頑として拒みます。人間とはそういうものです。


自説を代えることが出来るのはその人自身です。それ以外には居ません。ですから、ご自身で自説を見直せるような質問を考えて投げかける=気づきを与える事に注力します。


そうでないと、否定を繰り返されて終わる場合が多いですので。



そんな私の苦い経験から得た「否定君への対処法」を動画で紹介しています。ご興味のある方はどうぞ。

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