経営支援案を1日作っていた話



おはようございます。中小経営者のミカタ! 中小企業診断士の牧野史登です。

本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。


今回も、孤独に頑張る中小・小規模企業の経営者の方に、お役立ち情報をお届けしたいと思います。


本日は、現在支援中の会社のお話です。
もちろん、守秘義務がありますので、会社の内容をお話するのではなく、私がどんな支援をしているか、をお話します。


◆ 分析に1日没頭


本日は1日(といっても6時間くらいですが)、経営支援の具体的な改善案作りに没頭していました。
具体的には…、

・ 損益分岐点分析(店舗ごと)
・ 売上推移と店舗別分析
・ 商圏の人口構成と店舗顧客の年齢層の比較分析


会計とマーケティングの面での分析と改善案作りが中心でした。


この仕事、顧客に対する付加価値を生んでいるのは、データを分析して「改善案を作る」という点ですので、そこにたどり着くまでの準備は、必要ではありますが顧客への価値は生んでいません。更に…、

◆ できた資料を間引き

一通り資料ができたら、全てプリントアウト(15ページほどありました)。

そして、「顧客(社長と役員)にどう説明するか」をひとりロールプレイング。
その結果、説明のしやすさと相手の理解度を想定し、資料を間引き。提出する資料とバックアップ資料に分けました。

先方に提案する資料は5ページに絞り込み。これでひと段落です。


◆ 何が言いたいんだ?

と思われた方も多いでしょう。この短い文章で伝わらなかったかもしれません、すみません。

顧客への付加価値を高めるために、全力を尽くしていたという事ですね。

本当は6時間もかけなくても、定型資料だけで終わりにして、「あとは自分で考えてね」でもコンサルとしては成り立ちますし、実際そういう割り切った方もたくさんいらっしゃいます(そちら方が多数派かもしれません、労働生産性高いですから)。


ここが手抜きになってしまうと、結局顧客企業の成果に繋がりません。毎回ベストな状態で提案と検討をするための試行錯誤の時間が必要ですし、それが顧客への価値を高める事になります。そのために、自分は資料間引きのような手戻りも厭いませんし、作るかどうか迷った切り口の資料は、まず作ってみる事にしています。

こんなスタイルでやっていたので、1日があっという間でした。
ちなみに、今回作った資料を使うのは4日後です。いったん終わらせてしばらく寝かせていると、気付かなかったポイントや改善点が浮かんで、さらに完成度が上がりより良い提案ができる事が多いので、常に時間に余裕をもって仕事をするように心がけています。


最後に、偉そうに「自分は頑張ってます」というアピールをしたいのではありません。こんな事は自分には当たり前なのですが、そこまでしてくれないコンサルさんも正直いらっしゃるという事をお伝えしたかったです。

是非とも、コンサルのアウトプットをそういう視点でチェックしてみて下さい。


今回は以上です。

本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。