損益分岐点はやっぱり大事



おはようございます。中小経営者のミカタ! 中小企業診断士の牧野史登です。

本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

今回も、孤独に頑張る中小・小規模企業の経営者の方に、お役立ち情報をお届けしたいと思います。


本日は、損益分岐点のお話ですが、算出方法などの難しいお話はしませんので、ご安心ください。

◆ 損益分岐点を使ったこんな事例

赤字会社の黒字化目標を立てていました。

私の場合は、この場面では損益分岐点計算をする場合もあれば、しない場合もあります。ただしこの会社さんの場合は、こんな理由で損益分岐点分析をしました。

① 店舗が複数あったので、店舗ごとの損益分岐点を把握しておきたかった。
② 会社側が「店舗ごとの売上は掴んでいるが、利益は出してない」と言っていた。
③ 賃借料が高い店舗があったので、「きっと採算割れだろう」と直感的に思った。
④ 黒字化計画の攻めどころを、店舗ごとに作りたかった。



さて、ポイントがお分かりいただけますでしょうか?
そうです「店舗ごと」ですね。

特に③の家賃が高い店舗では限界利益は黒字ですが、貢献利益は赤字でした(直感通りです)。

すみません、貢献利益が分からない方は検索してください。私よりももっと上手に解説してくれている方が日本中におられます。そして私がお話したいのは「貢献利益とは何か」ではありませんので。。。

◆ 損益分岐点分析をやらなかった理由を聞いてみると

この会社は、店舗ごとの利益も損益分岐点も算出していませんでした。理由を聞くと・・・、

「全店舗にかかる共通の費用や売上があるので出せない」という事です。

別に責める気は全くありませんが、これくらいの理由ならやってできない事はありませんし、やった方がそこから得られる情報が多いと私は思うのですが、みなさんいかがでしょうか?


◆ 損益分岐点を出すと出てくる「困ったちゃん

さて、損益分岐点分析の結果を支援先の会社にだすのですが、この段階で出てくるのは「評論家」です。

・ この費用は変動費だ。変動費と固定費の分け方が違う!
・ この費用は共通固定費だ。個別の固定費に入れられると貢献利益が下がる

経験上この辺のコメントが多いですね。ひと通りお話しいただきますが、私は一切無視しています。
それは分析の仕方の違いであり、数値の調整をどの程度するかの程度問題であり、これらのコメントは分析の結果何をするかという方向性には影響を与えない事が多いからです。


そして多いですね、「この手の困ったちゃん」。
みなさんの会社だけではありませんので、ご安心ください(嫌味ではありません)。人間とはこういうものなのだ、ということです。


今回は以上です。
損益分岐点が大事な理由が書けていませんが、それはまた次回。


本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。



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