損益分岐点 経営支援に活用した事例



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おはようございます。中小経営者のミカタ! 中小企業診断士の牧野史登です。

本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。


今回も、孤独に頑張る中小・小規模企業の経営者の方に、お役立ち情報をお届けしたいと思います。



損益分岐点のお話をさせて頂きます(前回投稿をご覧になっていない方は是非ともご覧ください)。

今回は損益分岐点を活用した事例をお話して、その大切さをお伝えしたいと思います。


◆ はるかに高かった損益分岐点売上

経営支援先で、損益分岐点分析をしたお話を、前回のブログで致しました。
「複数店舗を所有しているので、店舗ごとの採算点を把握しておきたかった」などの理由で実施しました。これも前回お話しましたね。


実際に損益分岐点分析を行った結果、賃借料が高かった店舗では、損益分岐点売上は現状の売上高よりもはるかに高く、おそらく容易に到達できないと思われました。この現状把握が出来たことは、この分析の成果といってよいと思います。

しかも、この状態を経営者が初めて把握したので、今後はこうした視点を経営に取り入れてより良い経営が行われる事でしょう。これも嬉しい事ですし、出来ていない事を受け入れて次に活かせるこの会社の経営陣は、とても素晴らしいと思います。

◆ 経営判断を、損益分岐点だけで、してはならない

さて、そんな不採算店舗ですが、これはあくまで試算の結果です。
この店舗は確かに赤字状態であり、会社の赤字脱却にとっては手当てすべきお店なのですけれど、それ以外に貢献もしてくれています。具体的には・・・、

・ 他の店舗と客層が異なる
  ->ほかの店舗が取りこぼしている客層が取れている
  ->この方法を他の店舗に展開できれば…。

・ 少ない人員で効率よく売上を上げている
  ->労働生産性が高い
  ->ほかの店舗のお手本になるのでは…。


このような良い面もみてあげないと、働いている人たちはかわいそうですよね。
「コンサルがかわいそうとか、感情的な事を言うのか」とおもわれるかもしれませんが、そりゃ言いますよ!(声を大にして)

なんといっても、中小企業は少ない人手で経営していますから、ひとの感情が会社に与える影響は、大企業より大きいんです。わかってください!


また、前述の理由以外に、こんなことも考慮する必要がありますね。

・ 仮にこの店舗を閉鎖して、社員を別店舗に移してたら…。
  ->店舗の商圏が異なる
  ->閉鎖店舗のお客さんが別店舗に来てくれるとは限らない
  ->閉鎖店舗の売上を多店舗で回復させるのに時間がかかる


◆ 最後に

今回は損益分岐点分析のお話でした。管理会計には経営判断を助ける力があります。
一方で、私は「数字バカ」(言葉悪いな)にならない事を大切にしています。

数字は分かりやすいので参考になりますが、絶対ではありませんし、あくまで判断材料の1つという事です。特に会社で働く管理屋さんがこの事をわかってくださっている会社さんは、本当にやりやすいですし素晴らしいと感じます。


今回は以上です。

本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

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