不遜かもしれないが、無視すべきものは無視する



前回、提案を否定する経営者の器のお話をしました。

それと矛盾するような内容で恐縮なのですが、今回は無視するお話です。
ただ矛盾はしていません(と思っています)ので、お話させてください。


◆ 不要なものはほぼ無視


経営コンサルタントの仕事は、ひとにものを教える先生業でもあります。
同業者には、良きにせよ悪しきにせよ、モノを教えたがる方がいらっしゃいます。大変ありがたい事です(嫌味ではありません)。

教えて下さる方は、理由はともかくその方の知る事を惜しげもなくお教えくださいます。
理由はともかく、というのは「自分の知識を披露したい」という欲の場合もありますし、「相手の役に立ちたい」という利他の心という場合もあります。もちろんそうしたものが混在している場合も。

私は、教えて頂けるものはいつも誠実に伺う姿勢を崩しません(と自分では思っています)。教えて下さる事に感謝しています。そして、それを受け入れるかどうかは100%自分にまかされていると思っています。不要だと判断すれば100%無視します。これは前述の感謝の心とは全く別の次元のお話です。

◆ できる事は多くない

と思っています。もちろんそれは、自分に限った事です。
1日24時間という限られた時間で、自分のやりたい事をやると残った時間はほとんどありません。その中で頂いたアドバイスをすべて実行する事は、自分には難しいと考えていますので、出来る事は多くないのです。

ですのから、不要と判断したものは無視します。すみません。
この無視する事も訓練の上で、ようやくできるようになりました。特に自分に自信がないときは、意見を聞いてしまいがちになるので、無視する事が難しい場面もありました。

◆ 忘れてはいけない事


それは、アドバイスへの感謝です。
繰り返しになりますが、例え無視したとしても相手への感謝は忘れていません。
無視するという判断は自分がしたことであり、それは今の自分の限界でもあります。そしてもっと自分が成長していれば、受け入れることが出来たアドバイスかもしれません。この点、謙虚でありたいと思っています。

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