「全てを解決しない」大切さ

電子マネー全盛です。
私は2007年から電子マネーを使っているアーリーアダプターですので、いろいろ思うところがありますが、今回はこんなお話です。

顧客からの支払に関する支援をしました。

とあるサービス業をされている個人事業主さんです。
お客は個人客で、基本的にお支払いは現金か振込です。

私はこの支払方法はとても優れていると思ったのですが、この事業主さんはお悩みでした。

◆　お客はこう言っている

・　振込だと、ネットバンキングをしていないお客が銀行まで出向かなければいけないので、不便だと言われた。
・　一時、カード支払いも試したがPaypalからメールが届いてお客が驚いた。

更に、この事業主さんはおひとりですべてやられていましたので
・　現金だと、おつりの準備や授受にかんする帳簿付けなどで自分が大変
・　カードだと手数料が高いので収入が減ってしまう


このようなお客の声と自分の都合を検討して、最終的には「電子マネー送金」という案に行きつきました。

さてみなさま、どう思われますか？

◆　自分はどうしたいのか？

企業支援をしているとよくあるのですが、そもそも何が問題なのかを本人が把握していないケース。
今回はそれです。

顧客の利便性を上げたいのか
自分の効率をあげたいのか

それはいったいどちらでしょうね？
いや両方だよ、という声が聞こえます。そうです、両方ですよね。
でも、ここで顧客の利便性を上げてどの程度改善が見込めますかね？

いいところ、現状の40点が45点になるくらいです（例えですよ）。別にこれが無いからお客が来てくれない、という事でもありません。
期待効果、ですね。大事なのは。


例えば、私はサイゼリアが好きでたまに行きますが、あそこは現金支払いのみです。
でも、お客は来ますよね。カードや電子マネーが使えないから、サイゼに行かない、というお客はさほど多く無いようです。
これが「自分はどうしたいのか？」という事です。


資金繰りで言えば前払いが最強です。次に現金払い（振込含む）です。


電子マネー送金は、やめておきましょう。とお話しました。
ネットバンキングもできないお客に、電子マネー送金はハードルが高すぎるので、これは皆様もご理解されると思います。

そもそもこの件は、支払方法がさほど問題だとは思えません。支援には、このようなお悩みのバッサリ切って、優先順位をさげさせることも必要です。

さて、あなたはどうお考えでしょうか？

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