強みは自分ひとりではわからない

あなたの強みを教えてください。

と面と向かって聞かれると、即答できる人は多くありません。そもそも自分の強みなんて、普段は考えた事もないものです。そこに「誰にも負けない」なんておまけがつくと、もう訳が分からないですよね。「誰にも負けない」という事は「世界一」という事ですから。

◆ 聞く方にも問題がある

同業者にこんな人がいました。


「訪問先の企業で『御社の強みを教えてください』と聞いても、答えてくれない」

うーん、まあ答えてくれないでしょうね。なぜなら聞かれている本人が分かっていないのですから。ですので、こんな聞き方をする方にも大いに問題があるのですが、コンサルタントはこんな人ばかりではありません。ご安心ください。


私の場合は、お客さんの側から聞いていきます。具体的には…

・ どんなお客さんが多いですか?
・ その人たちは、どんなものを買ってくれますか?
・ 何を気に入って買ってくれているのでしょうか?
・ このお店に何度も来てくれる理由はなんでしょうか?
 

こうした聞き方をすると、たいがい答えてもらえます。つまりそれは、普段考えているし感じている事なので、答えが自分自身の中にあるからです。


◆ 強みは自分ひとりではわからない

このように、強みというのは「他人から見た自分の強み」なのです。ですので、他人の視点に立ってみると、見えてくることが多いです。ここに気が付くと、お店は強くなります。自分の視点では無くお客の視点でものが見えるようになりますので、どんどん改善点が見えてきます。

この段階までたどり着くと、支援先に対する経営コンサルタントのお仕事もぐっと減り、いわゆる収穫期にはいります。畑を耕し種をまいたものを刈り取る時期です。収穫の喜びは、経営者だけのものではありません。喜んでもらえる、というのは私たちにとっても嬉しいものですし、私などはこの喜びを味わいたくてコンサルタントをやっているようなものです。



さて、あなたはご自身の強みを直ぐに言えますか?

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