想像力がない人が『職を失った』と感じました
最近は仕事とお金のことを多く書いている気がします。
自分は仕事とお金を通して『職業倫理』みたいなことを書いているつもりなのですが、興味のない方にはすみません。
今回は、こんな記事です↓↓↓
よろず支援拠点における不正受給
先日、私はこんな記事を書きました。
その3日後にニュースになったのが以下の事件です。経産省のホームページにから抜粋しました。
「中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業(よろず支援拠点)」における不正受給に対する措置について
中小企業庁及び東北経済産業局は、平成26年度から実施している「中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業(よろず支援拠点)」(以下「本事業」という。)において、公益財団法人山形県企業振興公社に事業の実施を委託する山形県よろず支援拠点のコーディネーターが、支援に係る謝金・旅費を不正に受給した事案を確認したため、当該事実を認めたコーディネーターから謝金・旅費の返納を受けました。本事案の発生を踏まえ、全国のよろず支援拠点において、再発防止に努めてまいります。
参照先:
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210423002/20210423002.html
このニュースを更に検索してみましたが、現時点ではこれ以上詳しいことは分かりません。
このコーディネーターが中小企業診断士かどうかも書かれていません(山形県よろず支援拠点のホームページにはコーディネーターの保有資格記載がありませんでした)。
こんな事件もありました
2019年には、私が住む県の中小企業団体中央会でこんな事件がありました。
企業情報悪用疑い書類送検 元団体嘱託職員、愛知県警
https://www.sankei.com/affairs/news/190830/afr1908300012-n1.html
↑↑↑この事件は警察に通報され、中小企業診断士が書類送検となっています。
2つの事件は、共に『公職』の立場にある方が起こしています。本来、あるべからざることです。
人の振り見て我が振り直せ
人は経験を積み、自らを変化させていきます。そこには時間の影響が大きいと私は思います。
『朝起きたら急に太っていた』
ということが無いのと同様に、時間をかけて人はゆっくり変わっていきます。身も心も。
ですので、長い間初心を忘れずに自分を律し続けることはたいへんな事です。
私はこうした事件を起こした人達も、最初は立派な志をお持ちで仕事に臨んでいたかもしれない、と想像しました。
そうすると、私と彼らの違いは『時間によってどれくらい変わったか(悪い方に)』というだけかもしれません。
そして自分も徐々に、その速度こそ違えど、悪い方に変わっているのかもしれません。
そう思うと、この2つの事件は、他人ごとではありませんよね。
想像力の欠落が身を亡ぼす
人間は弱いもので、自分がお得になってしまうと、少々の不正は働いてしまうものです。
例えば『1万円を拾って警察に届けるか』と言われたらどうでしょう?
近所に交番があれば届けますが、そうでなければ正直ちょっと考えてしまいます(私は)。
いわゆるネコババですよね。
そしてここには想像力が欠落しています。
仮に『落とした方がお年寄りで、今月の大切な生活費だったら?』と考えたら、少し遠くても交番に行こうかな、と思うかもしれません。
この2つの事件も同様です。
『この不正で自分は資格も職も失うかもしれない』
という想像力が働いたら、こんなことをしたでしょうか?
2つの事件をみながら、そんなことを思いました。
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