「教えてくん」をたたき直そう

分からない事は、広辞苑で調べよう。
なんて言葉は聞かなくなりました。百科事典を所有しているお宅も見かけなくなりました。それくらい、検索でなんでも調べられる世の中になりました。とても便利です。

私の数少ない長所の1つは、分からない事をすぐに調べることなのですが、それもとてもやり易くなり、ありがたく感じています。先日は「蚊取り線香の容器がブタなのはなぜか」とか「ヤクルトの容器はなぜ小さいのか」なんてことが気になって、調べていました。

直ぐにこたえ(もしくはそれらしきこと)が分かって便利なのですが、一方で自分の頭で考える事が減ってしまいました。これは大いなる減退です。


◆ 答えが無いことを考える

調べて分かる事は直ぐ答えが出ます。ただし、「諸説あり」や「意見が対立つする」など、単刀直入な答えが無い場合があるものも存在しますので、すべて簡単には答え(らしきもの)にはたどり着きません。



この「答えの無いことを考える」ことに慣れていない人は、すぐに分かります。なぜならば自分で考えずに、ひとに教えてもらおうとするからです。それが新入社員であれ、ベテラン社員であれ、経営者であれ、経営コンサルタントであれ、このような場合に聞かれた事には、極力こたえないようにしています。それは、考えるという階段を一段ずつ上った方が、自身の成長のために良いと確信しているからです。



検索に慣れているひとは分からない事に対して「教えてくん」になりがちですが、それは疑問を解決する素早い方法であると同時に、自分を成長させにくい道でもある、と知っている必要があります。そしてそのバランスをどうとるかが、その人に委ねられています。



余談ですが、私はいま太平洋戦争(大東亜戦争)についての本を読んでいるのですが、これも諸説紛々で考えることが多く、自身にとっても勉強になります。このように調査と考察を重ねて「自分はあの戦争をどう考えるか」にたどり着きたいと思っています。



さて、みなさんは答えの無い事を考えるのが得意ですか?
もしそうであるなら、この「大検索時代」に貴重な人材になれるかもしれません。



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