価格を下げても客質を下げないためには
みなさんはホテルに泊まる時に、何を基準に宿泊先を選んでいますか?
立地、価格、当日空きがあるか、お部屋の広さ、食事、宿泊の目的などなど。この辺の条件で選びますよね。私もそうです。
値段で選んだ安い宿の時もあれば、旅行で奮発して高いホテルの時もあると思います。そして、その高い宿と安い宿を比べると、宿泊している客質(客室ではありません)の違いを感じる事はありませんか?
当然と言うべきか、なぜかと言うべきか…、
安い宿の方が客の質がよろしくない場合が多いです(私の実感です)。
これは何故でしょうか?
◆時間はあるがお金は無い
ケチな話で申し訳ないのですが、安い宿を探す時、私は割と時間を消費してしまいます。その時見つからなくても、「直前まで粘ると価格が下がるかも」などと思って日を空けてまた探したりします。
うーん、ヒマですね。こういうひとは「時間はあるがお金は無い人」です。
さてこれをサービスを提供するホテル側の視点で考えてみます。
前述の私のような「時間はあるがお金は無い人」は、提示した「安値」には集まります。その結果「質の悪い客」が集まりやすくなります。
勿論、全ての客がそうだとは言いませんが、価格のハードルを下げる事で、質の悪い客が入り込みやすくなることは確実です。
マクドナルドとモスバーガー
ドトールとルノワール
新幹線のグリーン席と自由席
どちらがお客の質が良いでしょうか?お分かりになりますよね。
行政サービスの窓口で怒っている人がいますが、そんな人は典型的ですよね。無料サービスに集まっているのですから。
◆それでも価格を下げるなら
中小企業は価格で勝負してはいけません。経営資源の豊富な大企業に勝てませんから。これは当然です。
それでも価格を下げなければならない場合、もしくは低価格で数量を上げたい場合は、相手を見極める事が必要です。
「時間はあるがお金は無い」客は
あとからクレームを付けそう
そもそも信頼でき無さそう
のオーラを漂わせています。低価格でハードルを下げる必要があるならば、同時にこの見極めを目を養うチャンスだと思うことです。
「時間があるがお金は無い」お客に、あなたの大切な時間を奪われないように。