テイクアウトが伸びる飲食店とは

コロナ感染症の影響で、テイクアウトを始めた飲食店さんを支援しています。

結果を申し上げますと支援先の多くは苦戦中です。
急遽始めたので仕方ありません。

一方で苦戦ながらもまずまずの結果を出しているお店もあります。日によってはお弁当が売り切れる事もあるのです。

さて、お弁当を廃棄してしまうお店と、売り切れが出るお店の違いは何でしょうか?

とある焼肉屋さんがあります。

お昼に店舗の前でお弁当を売り始めました。
街道沿いですので車どおりはあります。オフィスよりは住宅が多い立地です。

お店の駐車場に出て、店員さん4人が声を出してお弁当を売っているのですが、私が見ていた10分くらい(お昼どき)にお客さんは1人もいませんでした。のぼりも立てて、ポスターも貼っていますが…。

私は思うのですが、このやり方では結果は厳しいです。


◆ あなたから弁当を買う理由が無い

厳しい言い方ですが、こういう事です。

「お客は、その場所であなたから弁当を買う理由がありません」

車でご飯を食べにくる立地のお店です。
お弁当を買いに来る人も、きっと車で来るでしょう。

ということは、通りすがりの人が買うのではなく、このお店でお弁当を売っている事を知っている人が買いに来るのです。
しかも、このお店で買いたい人、という条件が付きます。

お弁当を売るなら、誰が買ってくれるかを考えねばいけません。


◆ 誰に買ってもらうか

お客との関係が出来ていれば、光明があります。

具体的にはメンバーズカードやポイントカード、LINEのお友達登録などで顧客リストがあれば、そのリストに告知すれば良いです。


もともとお店の常連客やファンであれば、買いに来てくれる可能性は高いです。「自分の好きなお店のために」と考えてくれるお客もいるかもしれません。

ただ個人の飲食店でこんなリストを持っている所は少ないです。裏を返せばこれができると強みになるという事です。

これが「お客との関係が出来ている」という状態です。


先ほどの焼肉屋さんに戻ります。
もし顧客リストが無いのであれば、次に狙うのは周辺住民です。
ポスティングですね。

しかし、ただ「お弁当始めました」ではいけません。買う理由が必要です。

例えば、学校休校・自宅待機で3食ご飯を作るのが大変なお母さん。こうした需要を掘り起こせばよいのです。お客がいなければ、お客を創るという発想ですね。お届けしてもよいでしょう(少なくとも店員さん4人が駐車場で声を出すくらい、手空きになっているのですから)。



さてさて、本日は以上です。
本日お話したような事例と手法を、こちらの動画で詳しく紹介しています。ご興味ありましたらどうぞ。