中小企業診断士が教える、パン屋さんのLINE事例をマーケティング視点で解説(その1)
おはようございます。中小企業診断士の牧野史登です。
本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。
前回まで、3回シリーズで、パン屋さんでの、LINE公式アカウントを使った、売上アップの事例をご紹介いたしました。
なるほどな~、と思っていただけた方。ありがとうございます。
なんか、たまたま上手くいったんじゃない、と思った方。
はい、そうかもしれませんね。でも、そうとも言い切れません。
このパン屋さんのLINE活用は、マーケティングの視点から見ても、非常に理にかなっています。いわば、成功すべくして、成功しているんです。はい。
◆マーケティングの視点とは
少しだけ、専門的なお話になってしまい、恐縮です。なるべくわかりやすく説明いたしますので、お付き合いください。
マーケティングには、4P分析、という手法があります。英単語の頭文字をとって、4Pです。具体的には、以下ですね。
マーケティングの4P
1. Product 商品戦略(何を)
2. Promotion 販売戦略(誰に・どのように)
3. Place 販路戦略(どこで)
4. Price 価格戦略(いくらで)
この4つのPのうち、このパン屋さんが行ったLINE活用方法は、3つまでを網羅しています。具体対的には、この3つです。
マーケティングの4P
1. Product 商品戦略(何を)
2. Promotion 販売戦略(誰に・どのように)
3. Place 販路戦略(どこで)
4. Price 価格戦略(いくらで
以下で、1つずつ見ていきましょう。
◆Promotion販売戦略(誰に)
この「誰に」ですが、もちろん、「お客様に」です。
もう少し具体的に言うと、「既存顧客に」なのですが、その既存顧客には、お店との関わり方に応じて、以下のような段階があります。
【お客様の段階】
① あなたのお店を知らない
② あなたのお店を知っている
③ あなたのお店に興味がある
④ あなたのお店で買っている
⑤ あなたのお店が好き
このうち、お店に多くの利益をもたらすのは、赤字にした④⑤のお客様です。このお客様との関係を良好にして、来店して頂く事が、大切になります。図にすると、こんな感じですね。
この④⑤のお客様との接点を増やすために、LINEを活用しました。
もちろん、新規顧客を獲得するために、①~③のお客様への接触も必要ですが、小規模のこのパン屋さんでは、優先順位を下げています。なぜならば、①~③へのお客様と接触するには、「広告・チラシ」など費用がかかる販促活動が必要だったからです。
下の図のイメージです。
ですので、まずはお店に、より多くの利益を持たらしてくれる、④⑤のお客様に向けて、無料で使えるLINEをつかって、アプローチした、という事です。
いかがでしょうか?
LINEの活用が、マーケティング視点で、理に適っている、と申し上げたのが、少しわかって頂けましたでしょうか?
さてさて、本日の記事は以上です。
次回も、このパン屋さん事例、もう少しマーケティング視点で掘り下げて、解説いたします。
続きを早く知りたい方がいらっしゃいましたら、以下の動画で先行公開しておりますので、ご覧ください!
LINE公式アカウントがなぜ有効か、をマーケティング視点で解説
<https://youtu.be/CUb2iepnZr4>
最後まで読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。