事業再構築補助金を専門家に頼んだが不採択だった

はい、事業再構築補助金ですね。

具体性のない申請書は落ちます。

何度も書いている事ですが・・・、

それから応募する案件の質が重要です。

補助金の趣旨に一致しているかどうか、です。

これも何度も書いている事ですけど。

そして第2回の採択結果が出ていますので、今回はそれをもとにもう少し書いてみます。

そもそも専門家に頼めば通るのか

私は過去2回の採択発表で幸運にも自身の申請案件は全て採択されています(通常枠5件、特別枠1件です)。

一方で通常枠の採択率36%ということは、3人に2人は不採択ということです。

別に私が優秀だと言いたいのではありません。

『全体採択率が随分低い』というのが私の印象です。

そして、どうして採択率が低いかを考える前に、採択率の推移を見てみます。

採択率推移

以下は第2回と第1回の採択結果です。

事業再構築補助金 応募と採択結果

第2回の通常枠の採択率は36%でした。

補助金額が6000万円と大きいので『専門家が大挙して申請支援しているはず』と私は考えておりました。

一方で、私は自身の申請が全て通っているのにも関わらず、全体採択率36%です。

ということは他の専門家がヘボなのか(失礼)と思わざるを得ません。

でも、そうではないとわたしは考えています。その辺を考察してみました。

本当に専門家が書いているのか

今回は補助金額が大きいので専門家が申請書を書くケースが圧倒的に多いと思っていましたが、どうもそうでもなさそうです。

理由① 緊急事態宣言特別枠の存在

こちらは採択率67%と採択率が高い枠です。

補助金額上限は1500万円(従業員21名以上の場合)です。

この枠は事業者さんがご自身で作成する場合も割とあると推測します。

事実、私も窓口で相談を受けて事業者さんがご自身で書いたものに助言した案件が2件ありました(2件とも採択されました!)。

60%を超える高い採択率の場合は、専門家が書かなくても、窓口の助言を受ければ通りそうです。

理由② 1000万円以下案件の多さ

以下の金額別応募件数をご覧ください。

出典は同上

1000万円以下の応募は全体の36%(4,267件+3,259件=7,535件。n=20,800件)でした。

1000万円以下というと、ものづくり補助金と同じくらいの金額です。

ものづくり補助金ですと採択率45%程度、専門家が書くと採択率80%程度です。

ものづくり補助金ですと1000万円以下の補助額となります。

そしてのおそらく申請の半分程度は事業者さんがご自身で書いていると推測しています。

そうした方の70~80%程度は不採択というのが私の得ている感触です(ものづくり補助金)。

事業再構築補助金もこれと同様の図式です。

ものづくり補助金同様に、通常枠でも1000万円以下の案件を中心に、事業者がご自身で書かれれて不採択になっているケースが多い、と考えると理解しやすいです。

そして正直申し上げて、採択率36%で事業者さんがご自身で書いてもそうそう通りません。20%程度採択されれば良い方です。

ちなみに書類不備で5%程度の応募が申請までたどり着いていません。

この辺は専門家ではありえませんので、事業者さん(というか素人さん)が申請していると考えられます。

(でもポータルサイトで公表されている認定支援機関別のデータをみると、押しなべて金融機関も士業も書類不備があるのですよね…この辺はまたいずれ)

理由③本当に専門家なのか

どうも専門家でも採択率の悪い方がいらっしゃるようです。

例えばこんな専門家の方です。

普段は補助金の申請書を書いていない
通りやすい持続化補助金の実績だけを示して集客している

実際に専門家が書いても通らなかったという方に不採択だった申請書を見せて頂いたことがあります。

『これを着手金支払って書いてもらったのですか』

というレベルの申請書でした。

正直申し上げて、その申請書を作った方は公募要領を読んでいるのかというレベルです。

そして契約してしまった事業者さんの側にも責任はあるので仕方ありません。

初めての申請ですと専門家かどうかを見抜く眼も事業者さん側にはありませんしね。

自営業は自衛しましょう

本当に採択されたい、とお考えの方にお勧めしているのは『他人任せにしない事』です。

自分で支援代行業者を調べる
少なくとも2社からは話を聞き、見積もりを取る
できれば直接会って話す

この3点をお勧めしています。

1000万円クラスの補助金ですから、この程度の手間ヒマは費やしてもよいはずです。

楽してお金だけもらいたい

という安易な気持ちがあれば、それが最終的には『不採択』という結果を招くかもしれない、ということですね。

これもひとつの仕事です。お仕事として考えれば、失敗できないですから手間ひまも書けますし、知恵もうかぶはず。

と私は思うのですが、いかがでしょうか。

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