良くいく、儲からない会社のお話 その1



おはようございます。中小企業診断士の牧野史登です。
本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。



さて、本日は私が経営支援をしている中でも、「儲からない会社」のお話です。

まず最初に…、
中小企業診断士の先生は、どちらかというと、儲からない会社の支援を好まない傾向にあります。なぜならば、お金にならないからです(あくまで個人の感想です)。


事業再生などを専門にやられている方もいらっしゃるので一概には言えませんが、概ね、そんな傾向がある(ように感じます)。

◆儲からない会社の経営者たち

明らかな特徴があります。

それは「暗い」、という事です。


儲からないから暗いのは当たり前じゃないか、と思われる方。
そうですね、その通りです。

でも、おそらく順番が逆です。「暗いから儲からない」のです。
この経営者たちの特徴をお話します。



◆暗いから儲からない経営者の特徴


第1回目の訪問の際、私は面談時間の「8割聞く」を徹底しています。
相手のお話を聞いて、現状を正しく把握する事は、経営コンサルタントの基本であり、第一歩です(これをせずに、自分の話が長いコンサルタントは、それだけで要注意です、経営者の方)。

8割聞いていると、直ぐにわかる事がいくつかあります。その中で、暗いから儲からない経営者の特徴に関する事と言いますと…、



① 最初に「言い訳・否定・環境のせい」から入る

これ、直ぐにわかります。
儲からない会社ですので、その「イケてない会社・自分」のお話をするのは誰でも辛いものです。
その「イケてない理由」を外部のせいにする経営者が、儲からない企業には多いです。

・大手が進出してきた・安売りをしたので、客を取られた。
・法律が変わって、規制が厳しくなって、客が減った。
・得意先の○○が、別な場所に移転して、注文が減った。


この変化に対して、ここで立ち止まってしまったから、あなたのお店は現在の状況なのです。

「強いものが生き残るのではなく、変化に対応できるものが生き残る」のですから。



②  新しい事をやっていない

そんな外部環境の変化に対して、自社・自分では何をしたのでしょうか?

もちろん「何もしていない」、とは言いません。
手は打ったのですが、十分な成果が得られていない場合が多いです。

そして、多くの場合、成果が出ないところで、終わってしまっています。
ここでしっかりPDCAを回して、仮説検証できていれば、次の成長につながった、と思わせる「新しい事」もあったのですが、不十分のまま、終わっています。

例えば…、
・ Facebookで集客を始めた
という新規集客策にたいして、私なら…、
 
誰がみてるの? みてくれている人は増えているの? どのくらい売上に繋がっているの? 見ていない人にアプローチするには、どうしたらいいの?

という改善策を一緒に考えますね。それが出来ていないのです。
新しいことが成果につながるには、時間がかかりますが、我慢できずに低レベルで終わっている、という場合ですね。

さてさて、長くなってしまいましたので、続きは、次回にお話させてください。
気になる方は、こちらの動画で説明しておりますので、ご覧頂ければ、と思います。


今回は以上です。
本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます。
感謝いたします。