大井川鐡道きかんしゃトーマスは観光産業視点で何が素晴らしいか その2
おはようございます。中小経営者のミカタ! 中小企業診断士の牧野史登です。
本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。今回も、孤独に頑張る中小・小規模企業の経営者の方に、お役立ち情報をお届けしたいと思います。
大井川鐡道きかんしゃトーマスの続きです。
観光産業視点で言うと何が素晴らしいか。ポイントはこちら、というお話を前回しています。
◆観光産業視点のGood points!
① 体験を売っている
前述した通り、機関車のトーマスに乗れるのは、日本でここだけです。
この時点でオンリーワンです。
オンリーワン = 競合がいない
ですね。マーケティング的には、ほぼ無敵です。
トーマスに詳しい方は、「富士急ハイランドのトーマスランドは競合じゃないのか」と思うかもしれません。それはとても良い指摘です。トーマスファンを取り合っている、という見方をすれば、競合になりえます。
ただし、トーマス好きは、両方に行きますので、競合関係というよりは共存関係にあります。実際、大井川鐡道と富士急をハシゴするツアーもあります。我が家も両方行っています(笑)
② トーマスの普遍的価値
これは、目の付け所が良かった、と言わざるを得ません。大井川鐡道さん、素晴らしいです!
子どもは大きくなり、トーマスを卒業しますが、その下の世代が新たに参入してきます。テレビシリーズのトーマスがやっている限りは、常に新規顧客が入ってきます。これもマーケティング的には素晴らしいです。
戦隊もの(○○ジャーとかですね)は、毎年新キャラに衣替えしますが、トーマスは主役が変わりませんので、商品としては扱いやすいです。しかも、既に30年選手。
ちなみに、大井川鐡道さんがトーマスを導入したのは平成26年(2014年)との事です。
SL自体は昭和51年(1976年)に復活させていたとの事ですが、トーマスの導入は慧眼です!
③ 周辺価値の提供
これは、「SLに乗る」事にまつわる価値をきちっと提供している、という事です。
具体的には…
・ SL工場見学(新金谷駅)
・ トーマスフェア(千頭駅)
・ バスのバーティー
これらの周辺価値もきっちり抑えて、お客様に価値を提供している点が、お見事でした!
実際、とっても楽しめましたよ!バスのバーティーにも、当選して乗れましたしね(超ラッキーです)!
◆行ってみて分かった、もっと強化できそうなところ
さてさて一方で、行ってみて分かった「もっと強化できそうなところ」もあります。この辺は、ケチをつけるのが得意な(?)診断士の悪いところなのですが、まあ聞いてみてください。
もちろん、「観光産業視点で」という事です。
前回お話しましたが、観光産業を考える際には、以下がポイントになります。
観光客がどこでお金を落としているか
=お客がどこに付加価値を感じているか
=観光地がお客にどんな付加価値を提供しているか
この視点で、次回、更に強化できそうなところをお話したいと思います。
続きが気になる方は、こちらの動画で内容を先行公開していますので、ぜひどうぞ!
中小経営者のミカタ!
大井川鐡道きかんしゃトーマスは観光産業視点で何が素晴らしいか
今回は以上です。
本日も、最後まで読んでくださってありがとうございます。
感謝いたします。