コンサルタントが、いかに企業に寄り添えるか


経営コンサルタントとして、支援先の企業に行くと、最初にヒアリングをさせてもらいます。

コンサルタントの皆様がそうであるように(と思うのですが)、自分もこの初回ヒアリングには全力を尽くしますし、十全の準備をして臨みます。相手の企業にどこまで近づく事ができるか、大きな機会として考えているからです。


勿論、先方との相性もありますしその他もろもろあるのですが、それでもこの機会は大切です。
相手の企業に寄り添うことができれば、よりよい支援ができますので。


◆ 正直いつも上手く行くわけでは・・・

以前、とある個人事業主の支援をした際には、これが上手く行かなかったことがありました。

80歳を超えた事業主の方がおられて、奥様と長男が働いておられる、家族経営の事業でした。
実際の仕事は長男がされていて、事業主のお父様は事実上引退しています。事前にそれは掴んでいたので、初回ヒアリングには「長男の方も同席してください」と依頼元の金融機関にお願いしていたのですが、行ってみると長男がいない…。


◆ 結果は散々、でもなかったのですが


長男抜きで、初回ヒアリングをしたために、内容は不十分でした。
2回目の訪問は、その長男がいたのですが、こちらの提案にケンカ腰の反対反対反対、です。

結局、初回ヒアリングの内容はリセットし、その場でヒアリングを仕切り直しすることで、リカバリーしました。
この善後策は上手く行ったのでよかったのですが、そもそも初回で企業に寄り添えなかったことは大きな反省と経験でした。



このように、いつも上手く行く、というわけではないのですが、それでも前述の例のように、一度リセットしてでも、企業に寄り添うために最善の策をとる、という事を大切にしています。この例では、遠回りをしましたが、結局これが最終的には最短距離である事も、また事実だと思うのです。


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