「中期計画不要」の発言に思う

新型コロナウイルスの影響をお話している時に、とある大企業の部長さんが仰っていました。


「これだけ大きな変化があると、中期計画はおろか年度計画すら不要では無いかという意見が社内にある」


この会社は連結売上1兆円に近い大企業です。そこの経営企画部の部長がこういう事を真顔で言っているのを聞いて、本当に驚きました。

◆ 雇われる側の論理

厳しい意見かもしれませんが、それは「雇われる側の論理」です。


つまり、「どうするか」ではなく「どうなるか」を考えるから、このような意見が出てきます。


「どうするか」は、あなたが主体ですが「どうなるか」は環境が主体です。


環境の変化は読み切れません。それに沿って何かをしようとすれば、当然変化に合わせてやることにぶれが生じます。だからこそ「どうするか」が大切です。このどうするか、を考えるには「なりたい姿=目標」と自身の行動基準が軸になります。



ただし、企業レベルでのこれらを考えられる人は、決して多くありません。それこそオーナー社長の視点が必要です。言葉は悪いのですが、たとえ部長であろうが、雇われの身でそこまで考えられるはずがないのです。ご自身の定年までの収入を心配するのがせいぜいです(本当の言葉が悪いですね、すみません)。


私が少々残念に感じたのは「中期計画はおろか年度計画すら不要」という、ある種自分の限界、恥になるような事を、それに気づかずに話してしまうことです。


中小企業にお勤めのみなさん。大企業でも、こんな感じです(私も大企業で働いたことがありますから、よくわかります)。ですので、戦い方次第で、いくらでも生き残れますよ。どうお思いになられましたか?



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