中小企業の社長はいくらもらっているのか？
黒字会社からの依頼
今般のコロナ禍で経営が大変な会社がたくさんあります。
そんな会社から支援のご依頼を受ける一方で、黒字を続けている会社からもお声がけを頂きます。
そして本日は、支援の内容では無くお金の話です。
特にお金の話をしたいわけでも無いのですが、以前書いたこの記事が比較的多く読まれているようですので、その続きといった感じです。
加えて、個人的に少し書きたい事もあったので。
社長の報酬
『今期黒字なんだけど、自分の報酬いくらにしたらいいかね？』
と聞かれる事があります。
正直、税理士さんに聞いてもらう内容なので、その様にこたえています。
実務としては、法人税と所得税の両方を試算して税負担が少ない金額を算出すれば良いのですから、税理士さんの仕事です。
そして今回お話したいのは従業員と役員の報酬の差です。
国税庁のデータがこちらに掲載されていましたので、引用させて頂きます。
出典
https://the-owner.jp/archives/2381
なるほどー。
でもこれでは企業の規模は分かっても、黒字か赤字かまではわかりません。
私自身の支援先の企業を全て調べれば従業員と役員の報酬の差は算出できるのですが、それは守秘義務に大きく抵触してしまいます。
ただ肌感覚で平均値（らしきもの）を語る分には個別具体的な内容ではありませんので、問題ないと思います。
黒字社長の報酬額
私個人の所感に過ぎませんが、黒字が出ている小規模企業だと、代替従業員平均の2.5~3倍くらいが役員さんの報酬になる場合が多かな、と感じています。
従業員さんが400万円なら800-1200万円の間くらいですかね。
『いいなー、社長ってそんなにもらってるんだ』
と思う方も多いかもしれません。
そうですね、会社員の方からすると、それくらい貰っていると羨ましいですよね。
でも社長さんというのは子の報酬だけで語れないのです。
社長はとてつもなくリスクを背負っている
会社に自己資金を出資していたり貸し付けていたり、銀行から借り入れたり個人保証したり…。
社長さんは従業員さんが想像もつかないくらい多くのリスクを背負っています。
失礼かもしれませんが、このリスクをわがことのように思える従業員さんはいないのでは、と私は感じています。ですから…、
黒字が出た時くらい、この程度の報酬を貰ったっていいですよね。赤字の時は、それに応じて報酬が減ることが多いですし。
と私は感じています（あくまで個人的に）。
ちなみに以前こんな記事で社長の大変さを書いています。
大企業の社長になると…
ちなみに、私が以前働いていた会社の社長はストックオプションを含めて8億円超の収入でした。
勿論１年間でですよ。
「アメリカに比べると、日本の経営者は報酬が少ない」
という話を聞きますが、この金額を聞くとそうともいいきれません。
安易に一般化してはいけないな、と感じます。
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