円安で困っている会社のお話

さて円安ですね。

ドルと円の相場が一時期24年ぶりの高値、何てニュースも出ています。

(今から24年前は1998年、長野オリンピックの年ですね)

そして今後更なる円安になるかもしれません。

今回はそんな円安で困っている企業から受けた相談のお話です。

円安で困っている

輸入された原材料を日本国内で販売している事業者さんが相談にお越しになりました。

円安になって原材料が毎月のように値上がりして困っています。という相談です。

仕入高になりますから、困りますよね。

しかし…、

『仕入値の値上がりを販売価格に転嫁できなくて困っています』

というお話かとばかり思って聞いていきますと、実はそうではありません。

販売先のお客さんの約7割は販売価格の値上げを承認してくれている、とのこと。

はて、何が問題なのでしょうか?(値上げ拒否の残りの3割が問題なのでしょうか?)

顧客の7割は値上げを許容している

取引先の7割もが、販売価格上昇を容認してくれているというのは、とても有り難いお話です。

別の会社さんからの相談では『値上げを打診しても相手にされない』という企業があります。

取引先との力関係でこうなってしまっている場合が多いです。

それに比べれば、今回相談を頂いたこの会社は恵まれていますよね。

では、一体何が問題だったのか。

実は問題は、会社の外側で起きている円安では無く、会社の内側にありました。

問題は円安では無い

この会社では、取引先への販売価格を決めているのは、営業の各担当者でした。

そして社内で最も販売額が大きい営業担当が、値上げに消極的なのです。

顧客の反発が強い
他社に取引を取られる
注文量が減る

といった理由で、仕入れ値の上昇分を価格に転嫁できていません。

顧客が値上げやむなしと受け入れているにもかかわらずです。

うーん、これでは円安で困るはずですよね。

更にお話を伺うと、この営業さんは販売価格決定を含めて、ご自身の仕事に口を出されることが大嫌いな人らしい、ということです。

そうですか。24年ぶりの円安になって会社が困っている時に…。

と、このような聞き取りをおこない問題点を整理して、この会社の経営者さんに助言を行いました。

いかがでしょうか?
円安で困っている、と言ってはいても実際は円安が問題ではなかった、というお話です。

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