酷かった公的機関の経営支援
外郭団体にもいろいろある
とある場所で経営相談窓口のお仕事をしていました。私が相談を受ける側です(<-これが後に重要になります)。
私の窓口に、相談のある事業さんとその方を支援する自治体の外郭団体の方、合計2名がお越しになりました。
「この外郭団体の方なんだろ?」
と思って最初に話を聞いてみると、団体のご説明をしてくださいました(ありがとうございます)。
ちなみに、『なんだろう?』と私が不審に思わない、お役に立つお勧めの公的支援機関はこちらです。
さて相談者である事業者さんにヒアリングをしてから、私が助言をしました。
私:『こういうやり方がありますよ、それに使える〇〇という制度もあります』
外郭団体:『その事業をやるには、新たに創業をしたらダメですか?創業に使える施策はないのですか?』
私『創業をしても良いと思うのですが、いまある会社の定款を変えて対応することもできます。もちろん事業者さんのやりたい方法でやって頂くのが良いのですが、小さく生んで大きく育ったら別会社にしても良いのでは?』
「なんで創業が必要なのか」と思ったら、理由はひどいものです。
外郭団体:『創業件数がわたしら組織の目標になっているので』
ちなみに「創業支援する補助金ありませんか?」という質問も外郭団体さんから頂きました。創業支援する側がする質問ではないような…(自分で調べてないのか?)
さらにワンパンチ
一通り相談が終わると、外郭団体さんが1枚紙を出しました。私に『アンケートを書いてくれ』との事です。
うーん…、私は相談を受けた側なのですが、なんのアンケートでしょう?
外郭団体の方が言うには、最初に説明した外郭団体の概要を以って、私は『お客様』となったらしく、お客様にアンケートを書いてくれとのこと。
しかも「『満足』(最高評価)に〇をしてくれると嬉しい」と目の前で言われる始末。
まあ目の前で書きましたので『満足』に〇はしましたが、呆れました。
相談を受けて情報と説明を提供した私が『サービスを受けた側』だったわけですから。
外郭団体さんは、ご自身の団体の説明をしています。100人に同じ説明が出来ます。
わたしは、100人いたら100通りの事情を聞いた上で、個々の対応案を出すのです(自慢ではありません、当然のことです)。
大事なものは何か?
この方にとっては外郭団体の存続が大事なのでしょうね。つまりは自分の地位ということです(と私は感じました)。
そして事業者に創業させることが自身の団体にとって大切で、事業者にとって最も良い方法を考えるということの優先順位はそれより低いようです。
厳しく言いますがこういう外郭団体は、組織存続の目標さえ達成できれば良いので、他に創業者が居ればそちらに乗り換えて、今回の相談者さんにはもう創業を勧めない、ということもありえます。
いやはや、これが税金で賄われているかと思うと情けない。
理念と倫理
私も税金から報酬を得ることがありますが、ここまでひどい事は絶対にしません。
むしろ税金で賄われているからこそ、目先の成果にとらわれず、事業者さんにとって最も良い方法を探すまでじっくり向き合います(と私は思っています)。
それは私には『困っている人の役に立つ』という理念があるからです。そして中小企業診断士としての倫理もあります。
『時間の無駄』が最も罪深い
公的支援もいろいろです。そして公的機関で支援する人もいろいろです。
『この人違うな~』とか『自分のためになる支援をしてくれないな~』と思ったら、ご自身の直感を信じて、支援機関を変えてください。
たとえ無料であっても、ご自身の『時間』という貴重な資源が損なわれます。
時間は、お金を払っても得難いものです(得られないとはいいません)。
そして私自身が『この人違うな~。』と思われたとしても、それはそれで致し方ないと思っています。
全力を尽くしていますから、そのくらいの潔さは持っているつもりですよ。
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