自分でやる はお勧めしていません
自分で何でもやってみる。
わたしも↑こういうタイプです。
ただし、自力でやることは事前に相当選んでいます。
一方で、割と何でも自分でやってしまう方もいらっしゃいます。
器用だなー、と思う反面、なんでだろうと思います。
そういう方にお話を伺ってみると、自分でやる理由は概ね以下の2つに分かれます。
・他にやってくれる人がいない
・費用をかけたくない
自分でやる をお勧めしないケース
先日、経営者の方からこんな相談を受けました。私はその認識の甘さに大いに驚きました(すみません)。
・チラシ屋さんをやっているが、仕事が減った。
・独力で勉強してホームページの製作ができるようになった。
・自社でホームページを受注するために、ホームページ製作にかかる顧客費用を賄うための補助金申請書を自分が書いてあげたい(申請手数料はもらう)
ちなみに、この方は現時点で、『このような補助金申請を一切やったことが無い』との事です。
自分でやらないことを見極める
ビジネスにはご自身の強みを活かすことが大切です。
強みを活かせないと競合と比べた時に見劣りしてしまいますからね。
この方はご自身のホームページ作成の強みがあるはずです。
『安くできます』『上手にできます』『こんな追加作業ができます』、などなど。
その強みを活かすことをお勧めしました。
一方で、やったことのない補助金申請は『その仕事を専門にしている業者さんと提携したらどうですか』と助言しました。
強みが活かせない仕事は、それを上手にやる人に頼むのが良いからです。
しかも、経営者自身が年収一千万円を超えている場合は特にです(過去にこんな記事を書きましたっけ)?
アウトソーシングの重要性
こうした助言は、つまりはアウトソーシングの活用です。
上手くてできないことは社外の経営資源を活用して、自社は強みを活かした主力事業に集中しましょう、ということですね。
経営学者のドラッカーは、アウトソーシングの効果をこのように言っています。
周辺業務の唯一の生産性向上策はアウトソーシング
P.F.ドラッカー『未来企業: 生き残る組織の条件』
はい、そうですね。
この方の場合、ホームページ製作が本業であり、補助金申請は周辺業務です。
ですからアウトソーシングをお勧めしたのです。
この方が『補助金申請を本業の1つの柱にしたい』とお考えなら自力で頑張ることをお勧めします。
けど、お話を伺っているとそうでもなさそうでしたので。
(というか申請のお仕事の内容も、まだ理解していないようでした、認識が少し甘い印象でした)
重要度は高いが緊急性が低い仕事に時間を使う
アウトソーシングを活用したがらない方に、私はこのような助言をしています。
経営者の方が〇〇申請書、とか〇〇計画みたいな書式を10時間も20時間もかけて書くくらいなら、その時間で普段できない『重要度は高いが緊急性が低い仕事』をした方がよっぽどいいです。
重要度は高いが緊急性が低い仕事って↓こういうことですね。
1日8時間労働として、20時間といえば2.5日ですからね。
2.5日も事業の将来のことを真剣に考える時間があれば、それはどれだけ競合に対して差がつく事か。
(実際に、こういう時間を定期的にとっている経営者は、私の知る限り10人に1人くらいです)
とこのように、私は時間という最も貴重な資源を、将来の成長に使うというのが経営者の大切な仕事だと思うのです。
ポチっとどうもありがとうございます。
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