小規模事業者持続化補助金一般型 採択される書き方

採択率急落

今回は小規模事業者持続化補助金一般型です。割と自力で申請書を書いている事業者さんも多いので、記事にしたいと思います。

採択率の推移を見てみましょう。

令和元年度補正予算「「小規模事業者持続化補助金」「一般型」の採択率

       応募 採択 採択率
第一回締切 8,044 7,308 90.9%
第二回締切 19,154 12,478 65.1%


今回の第2回締切で採択率60%に急落しています。

私の肌感覚ですと、プロは90%以上採択、なんの指導も受けていない素人さんは40%くらいの採択率、という感じです。

参考:令和2年度補正予算「小規模事業者持続化補助金」「コロナ特別対応型」の採択率

       応募 採択 採択率
第1回締切分 6,744件 5,503件  81.6%
第2回締切分24,380件 19,833件  81.3%

採択率低下でプロが際立つ

それにしても一気に下がりましたね。一昨年の持続化補助金のレベルまで下がりました。


しかし昨今の採択率が高かっただけで、一般的な水準と言えなくもありません。


プロの視点から言いますと、採択率が下がるというのはプロの仕事が活かされやすい状況です。

つまり、プロが作成した申請書は採択され、事業者さんが独力で作成した申請書は落ちる傾向が強まる、プロと素人の差が開くということです。


といいつつ、私は第2回一般型を1件も書いていません(コロナ特別型ばかり書いていましたので)。

コロナ型に関する記事はこちら。




偉そうに言ってすみません。

1件も通していないのでコメントする権利はないかもしれませんが、みなさまのお役に立つ記事を書きますので、ご容赦ください。

採択された案件をテキストマイニング



発表された採択案件名をテキストマイニングしてみました。こんな感じですね。


「ホームページで新規顧客獲得」が人気ワードです。

つまりはこれを分かり易く説明できれば通る、ということです。実際にこうした案件で採択されているわけですから。

落ちた申請書に共通しているポイント

私の手に届く範囲ですと通った申請書の方が多いのですが、多少落ちた申請書もあります。落ちた申請書はこんなところがイケていませんでした。

①加点無し


落ちた申請書は加点項目が取れていませんでした。
一方で加点項目が取れていない申請書でも通っているものはたくさんあります。

②何をしたいのかわかりにくい


正直、補助金でやりたいこと自体は「ホームページ作って認知度挙げて顧客獲得」というストーリが多いので、それを『説得力をもって』「わかりやすく」書けるかどうかです。分かりにくい方は、間違いなくアウトです。

③採点項目を理解していない

何が採点されるのか、を理解していない人は加点されませんので採択されません。

当たり前のことですよね。ゲームのルールを理解しましょう。

さて、一つずつ見ていきましょう。

①加点無し:第3回目以降の加点ゲットはちょっと難しい



次回2020年10月2日締め切りの第3回ですが、以下が加点項目になります。
1.賃上げ1.5%
2.事業承継
3.経営力向上計画
4.地域未来牽引企業


1と3は、正直50万円補助されるにはハードルの高い加点項目です。

2の事業承継はそもそも承継する相手が居なければ話になりません。

4の地域未来牽引は、経産省等に選定された地域で無いといけません。

コロナ加点が第3回以降は無くなりましたので、「補助金50万円に見合う」加点はちょっと無いかな、という感じです。

ですので、前回まではコロナ加点がものを言いましたが、次回以降は加点無しの方も多いです。ですので次回からはここで大差はつきません。加点無しの方、ご安心ください。

②何をしたいのかわかりにくい:『説得力をもって』「わかりやすい」が重要

分かりにくい申請書は100%落ちます。

具体的に言うと…、

・ 文章が長い(一文30-40字におさめましょう)

・ ストーリー展開が無い(当社の事業->顧客の声->強み->課題->課題解決のための取り組みという美しい流れが必要)


そして、この克服は簡単です。

申請書を誰かに読んでもらってください。

例えば奥さんとか、仕事に無関係の友人とか、中学生の我が子とか。特に素人さんが良いです。

そういう予備知識の無い「初めまして」の方が読んですんなりわかる内容なら、採択レベルにあります。

あとは他の申請書との相対比較ですが、少なくともボーダーラインにあると言えます。

③採点項目を理解していない:応募要領を読んでください

ゲームのルールを理解していない方が多いです。

応募要領の57pに何を審査するか書いてあります。みなさん読まれてますかね?

「文字が多くて読む気がしない」と言う方はアウトです。素人さんにありがちですが。

でもそんなに甘くはありませんよ。50万円の補助金を出してもらいたいなら、要領はしっかり読みましょう。大基本です。

現時点での応募要領はこちらです。

https://r1.jizokukahojokin.info/files/9615/9563/7426/koubo_r1_ver7.pdf


ここに審査項目かいてありますよね。

①自社の経営状況分析の妥当性

②経営方針・目標と今後のプランの適切性

③補助事業計画の有効性

④積算の透明・適切性


私なら、↑この審査項目をそのまま小見出しにに使って申請書を書きますね。

審査員にやさしい上に、採点される項目の抜け漏れがなくなりますから。



さてさて、本日は以上です。
自力で書く方のご参考になれば幸いです。

ちなみに、私のお勧めは…


1回目はプロにお金を払って書いてもらう

2回目以降はそれをひな型にして自力で書く


です。お役に立ちましたでしょうか?

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