出来ない理由より、やらない理由が大事なのだ
私は中小企業診断士という資格をもって経営コンサルタントをしています。
今般のコロナ禍でテレワークの導入が進んだ実感があります。
しかし割合からすると1~2割というのが実感です。
特に企業規模が小さいとその割合はゼロに近づきます。あくまで私見ですが。
テレワークなんて現実にはできない?
まず業種やお仕事の内容が大きいです。
工場の生産現場で働いているようなお仕事は、そもそも無理です。勿論、現場以外の部門では可能です。
しかし、例えば従業員6人とかの工場ではまず無理です。現場従業員とそれ以外の境目がはっきりしないくらい、働き手の役割の幅が広い場合が多いですから。
従業員50人の会社の社長は
もう少し規模が大きくなって、従業員50人くらいになると、部分的にテレワークが可能かもしれません。
先日お邪魔した従業員50人(役員含む)の会社さんがありました。
この会社ですと、事務所にいた5-6人の方はおそらくテレワークが導入可能かもしれません。
そんな雑談を社長していたのですが、ここの社長さんはテレワークを導入する気は全くなかったようです。
導入のデメリットばかりお話されていました。
・ほんの数人しか対応できないので、対人接触削減の効果が小さい
・費用が〇百万円かかるけれど急な事で予算が無い(調べただけ偉いなーと思いました)
・ほかの社員とのバランスが取れない。
・就業規則や報酬制度を直さないといけない
(やりたくないと『出来ない理由』がたくさん出てきますね)
私はある意味、この社長さんのおっしゃることは正しいと思います。
出来ない理由をならべるのは個人的に好きではありません。
でも『出来ない=ほかにやることがある』と考えると、それはそうだよな、と深く共感します。
社長の選択肢はテレワークだけではない
当たり前ですが、テレワークはひとつの手段です。
コロナウイルス感染防止の為に対人接触を減らしましょう
というのが目的であれば、テレワークは確かに有効な手段の1つです。
でも企業活動というのは、それだけが目的ではありませんよね。
顧客に価値を提供する
社会に貢献する
会社を維持成長させる
雇用と従業員の生活を守る
こんなことを目的に企業活動をしているわけです。
これらの目的を達成するための手段であり、目的や手段には優先順位があります。
社長がやりたいこと、やらなければならないことを並べていくと、テレワークに高い優先順位が与えられない、ということもあり得ます。
こういう風に言われると聞く側にもよくわかりますよね。
やらない理由を説明しているか?
私は思うのですが、このような社長自身の考え方を説明することは、とても大切です。
つまり『出来ない理由』ではなく、『やらない理由』です。
それができれば『なぜテレワークを導入しないのか』という社員や外部の疑問に明確に答えられますよね。
それに加えて『しっかり考えているなあ』という印象を社員や社外の方に持ってもらえれば、信頼も増すかもしれません。
テレワーク導入の件1つをとってみても、経営者の考え方がよくわかります。
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