値上げで客は離れるか?
私は先日、ひとつお仕事を仕上げたのですが、非常に残念な気持ちになりました。
というもの、私が仕上げたお仕事は、依頼したお客にとってはどうでもいい仕事だったからです。
タダで働く私
1か月前にお願いされた仕事を仕上げて依頼元に送りました。
詳細は省きますが、決算書の数字を簡易的に分析するというお仕事です。
でもこのお仕事先方にとってはあまり重要では無かったようです。
というのも、私に仕事を頼んだ依頼元もその先にいるオオモトの依頼主である事業者も、依頼したことを覚えていなかったのです。
私が分析を渡すと『ああ、そういえば』という反応でした。
そもそもこちらとしてはお断りしてもよい内容でしたが、親切心で引き受けていました。
ですから怒るまではいきませんが、決して良い気持ちではありません。
そしてそもそも、なんでこんな仕事を私は引き受けてしまったのでしょうか?
低い料金には質の低い客があつまる
さて、このお仕事は無料の窓口相談で引き受けました。
依頼者の金銭的負担はありません。
ですので、残念ながらこの程度の客質です(悪口ではありませんよ)。
お伝えしたいのは『客質』のお話です。
こんな事例もありました。
先日、図書館に言ったら、新聞閲覧コーナーでおじいさん2人が小競り合いをしておりました。
『〇〇新聞まだ読んでんのか、さっきから待っている』みたいな内容でした。
これも『無料サービス』と無縁ではありません(図書館は無料ですからね)。
このように、低い価格のお店には低い質のお客が集まります。
もう少し詳しく書いた記事がありますので、こちらもご参照ください。
私の窓口も図書館も公金をつかっているので、今後も有料にはしにくいです。
ですからこの客質とどのように付き合っていくかに知恵を絞る必要があります。
一方で企業はそうではありません。
もちろん、私が支援をする民間企もそうではありません。
顧客と自社との兼ね合いで価格が決まりますし、少なくとも無料ということはありません。
民間企業であれば別人
窓口では無料ですが、私は民間企業と取引をする場合は、勿論無料ではありません。
それどころか値下げ交渉にはほぼ応じません。
さらに言えば、値下げ要求をする会社とは取引をしないと決めています。
なぜならば、お金でもめるような会社と付き合うと、ろくなことがないと身に染みて分かっているからです。
ちなみに私の契約料金は、決して『身代まるまる差し出せ』というような高額設定ではありませんし、支払って頂いた以上の対価をお渡ししている自信があります。
ですので、お値段での交渉は一切しておりませんし、それでも十分事業として成り立っています(契約書を交わす事も忘れません)。
そして契約の手前でもめる相手は、契約後も別なことでもめる場合が多いです。
それに対応するには自分の手間もかかります。しかも手間をかけても良い気持ちがするものでもありません。
値上げで客は離れるか
客質はビジネスにおける重要ポイントの1つです。
つまり『何をいくらで誰に売るか』という部分の『誰に』という点ですね。
そして『現在の価格設定から値上げするとお客が離れてしまいますよね』なんて相談を受けます。
これは業種・状況に大きく左右されます。
近隣に競合の多いお店であれば、一時的にはお客さんは離れてしまうことが多いです、一般的に。
一方で、その値上げは悪いことばかりではありません。
身銭を切ってものやサービスを購入する顧客の見る目は非常に厳しく的確です。
キャンブルのオッズなどは、結果をかなり正確に反映しています(競馬では単勝1.4倍以下の1番人気の勝率は63%です)。
現在の事業の客単価を上げたい、だけれど価格を上げると客は離れてしまうかも
と考えて値上げに踏み出せない事業者は是非とも値上げに挑戦してください。
お値段なりの価値があれば、多少時間はかかってもお客は必ずついてきます。
客質を上げて、ビジネスを伸ばすためにはこうしたチャレンジが必要になる時が必ず訪れます。
そこが現状維持に甘んじるか、次の成長の為に挑戦するかの分岐点になるのです。
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