早期退職募集 のつづき

はい、早期退職の件です。

先日、パナソニック株式会社の早期退職募集のニュースに対してこんな記事を書きました。

決してパナソニックのことを悪く言いたい訳ではありません。

早期退職のデメリットを痛感した私のささやかな経験を書いたつもりでおりました。

そして案の定と思える『追い記事』が載っておりました。

期待の人まで早期退職を…

それは朝日新聞のこの記事です。

パナ社長「期待の人まで早期退職を…」 組織改編で1千人超が応募

楠見雄規社長は1日の会見で「パナが大きく変わっていくという説明が不十分だった。もう少ししっかりと説明ができていれば、活躍を期待していた人まで退職することにはならなかったと思う」と話し、手放したくない人材まで退社してしまったという認識を示した。

出典:朝日新聞 2021年10月1日
https://www.asahi.com/articles/ASPB165GQPB1PLFA006.html?iref=pc_ss_date_article

うーん、そりゃそうですよね。

業績が悪くて組織をいじって早期退職を募集する会社です。

『他の会社でもやっていける自信とキャリアがある』とか、[転職先がみつけやすい年齢』に該当する従業員さんは辞めていきますよね。

従業員は『バカ』では無い

こうした事象は早期退職の明らかなデメリットです。

短期的に人件費は圧縮されますが、長期的な成長にはマイナスになる場合があります。

↑前回の記事にも書きましたが、早期退職とは会社にとってこのようなものです。

どんなに会社が「社員の多様なニーズや価値観に応える選択肢であり、人員削減を目的にしたものではない」という美しい理由を言っても、従業員はバカではありません。

毎日その会社で働いている従業員は敏感に本音を察知します。

こんなに大きくて給料が高い会社でも、優秀な人はあっさり辞めていきます。

ちなみに、私も会社を2回辞めていますので、辞める側の心理はよ~くわかっているつもりです。

早期退職を何度かやる、もしくは定期的に実施すると、会社に残留している人材の質がどうなるかなんて容易に分かりそうなものです。

↑↑↑その辺も前の記事に書きました。
奇しくも今回のパ社の社長コメントが私の記事をいっちしてしまいましたので『案の定』という気持ちとパ社の人事に『ガッカリ』の気持ちがわいてしまいました。

はてさて、中小企業では

私が一緒にお仕事をしている中小企業は、経営者の能力がとても重要です。

一方で、お仕事を実践するのはひとりひとりの従業員です。

そして中小企業は、大きな企業と比べると、履歴書の上での『優秀な人』の入社は望むべくもありません。

入社してくれた人を自分の会社の戦力にすべく教育するしかありませんし、それには時間が掛かります。

そうして育てた従業員さんを短期的なコストカットの視点で『リストラ』すると、その会社はどうなりますかね?

月々の負担は減りますが、仕事の質を維持するのは困難になります。

こうして会社の長期的な凋落の一因を作ることになるのです。

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