なんか儲からない気がする

先日、美容院をされている方が相談者にお越しになりました。

『自分は一生懸命仕事をしていて、お店は予約でかなり埋まっているのに、儲かっていない気がする』というご相談です。

なぜ、儲からないのか?

お話を聞くと、美容師として独立して5年、お店は1人でまわしていて年間の売上は毎年増えています。

売上金額の詳細は書きませんが、まあ1人でやっている業態では多い方だと思います。

で、何で儲からないのか。

この方、私のところに来る前に、税理士さんに相談をしていて、財務分析もしてもらっていました。

それに対しては『何かわかったようなわかららないような」とのことです。

料金設定が安すぎるのか
使っている材料が高すぎるのか
サービスが手厚すぎるのか

などなど、ご自身ではいろいろ悩んだ上でご相談に来ていました。

さて、この方の問題点はどこにあるのでしょうか?

儲からないのでは無い

私がこの方にした質問は1つだけです。

『毎月、手元にいくら残したいのですか?』

この方は少し考えてから『〇万円くらいかな~』とお答えになっていました。

ポイントはここです。

この方は、いくら稼ぎたいか、手元にいくら欲しいのか、分かっていません。

自分で決めていない、と言い換えてもいいです。

だから相談内容があいまいになります。

だって目標が無ければ、自分の達成度もわかりませんよね。

つまり、自分がいくら儲けたいのかわかっていないので、事業をしても儲かったか儲かっていないのか、分からないわけです。

目標を決める、『えいや』でもいいので

この方は、少し考えて〇万円、手元に残したい、と答えました。

であればそこから逆算して、売上とその売上を達成するために掛けても良い費用を計算すれば良いわけです。

ゴール設定をしていないので、5年もお仕事をしていて『気がする』レベルで止まっているのです(少し厳しいですかね、でも本当の事です)。

だって行先を決めずに車を運転しているようなものです。

毎月仕事をした結果、たどり着いた場所が自分の行きたい場所であるはずがありませんよね。

財務分析をされた税理士さんもお気の毒です。

そもそも目標が無いのに現状を分析しても比較対象が無いわけですから、良いも悪いも言えません。

『まずは目標を立てましょうね。そうすれば、どうすれば達成できるか考えますし、今月はどのくらい達成したかもわかりますし、達成した時に儲かったと思うようになります』

とお話をしました。お役に立てたようで、良かったです。

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