2020年ものづくり補助金 素人が陥りがちな不採択事例

2020年ものづくり補助金の第3回採択結果

少し前ですが、2020年ものづくり補助金の第3回採択結果が発表されました。
採択率が大幅に下がったので、驚かれた方もいらっしゃるかと思います。

締切回 / 採択発表日 / 応募者数 / 採択者数 / 採択率
1次/令和2年4月28日 / 2,287 / 1,429 / 62%
2次/令和2年6月30日 / 5,721 / 3,267 / 57%
3次/令和2年9月25日 / 6,923 / 2,637 / 38%


※詳しい採択結果は、こちらの公式サイトをどうぞ

ものづくり補助金総合サイト
http://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html


さてさて、ご覧の通り、過去2回に比べて採択率が38%と、一気に下がりました。

特別枠優先ルール


また今回は特別枠、通常枠別に採択結果が出ています。

申請数 :6,923者(うち特別枠:4,560者、通常枠:2,363者)
採択数 :2,637者(うち特別枠:1,076者、特別枠申請から通常枠:1,072者、通常枠:489者


特別枠が優先採択されるというルールですから、通常枠での申請が如何に厳しかったかが分かります。

特別枠 4560者のうち採択されたのは1076+1072=2,148者、採択率47%
通常枠2,363者のうち採択されたのは489者ですから、採択率21%です。


実は私も通常枠で申請した1件を落としてしまいました。

ただし補助金の趣旨から考えるとこの落とした案件は『ちょっと厳しいかな』と思っていましたので、ある程度覚悟をしていました。

正直、落ちてもやむを得ない部分ではあります。

いずれにせよ、過去2回の採択率からして、今回は大幅下落です。

つまり『いままで通っていた案件でも今回は通らなかった』という事があり得るわけです。

ですので、申請書の磨き上げや加点要素の獲得をおろそかにすると採択されない、という事です。

素人がおちいりがちな不採択申請書の特徴



私が出仕している公的支援機関の相談窓口には「ものづくり補助金の申請書を書いたので見てほしい」という方が多く来られます(小規模事業者持続化補助金ほどではありませんが)。

その場でA4用紙10ページ程度の申請書を拝見し助言をします。

正直『採択レベル』になりそうな申請書は10件中1件程度です。

多くの方は初めて申請書を書かれるので、仕方のないことでもあります。

そして採択レベルに無い申請書には大きく分けて3つの特徴があります。以下に説明します。

1.案件の筋が悪い≒申請書がわかりにくい

案件の内容が補助金の趣旨に一致していないことが圧倒的に多いです。

「経営革新ための設備投資」が補助金の趣旨です。設備投資することで御社がどのように経営革新をするのかを書く必要があります。

そして設備投資をすることで以下のいずれかを行う必要があります。

A1 新商品(試作)開発
A2 新たな生産方式の導入
B1 新役務(サービス)開発
B2 新たな提供方式の導入


初めて書いた方の申請書は、これらに結び付かないものが多いです。ですので、分かりにくいのです。

過去記事で詳細を書いています。こちらもあわせてどうぞ。

2.審査項目を理解していない


申請書の内容で、何が審査されるかを理解していない方が多いです。

ですので、自社の書きたい事を思う存分に書いているのですが、それは採択する側が知りたい事と一致しない事があります。

例えば設備投資で『従業員の負荷が減る』のはいいのですが、それは審査してもらえるのでしょうか。

答えはNoです。

設備投資をして従業員の負荷が減るのは当たり前です(負荷が増える設備投資というのも少ないと思いますが)。

負荷が減った結果を費用対効果でしめさなければいけません。

こうした審査項目に関しては、過去記事で詳細を書いています。こちらもあわせてどうぞ。

3.加点項目をおさえてない

実はこれが最も多い共通点です。

勝負は申請書の外側で決まります。


プロが書いた申請書であれば内容に大きな差はつきません。

つまり申請書では差がつかず、申請書以外の加点項目で勝負がきまるのです。

こうした加点項目に関しては、過去記事で詳細を書いています。こちらもあわせてどうぞ。

さてさて、本日は以上です。

特に採択率が低かった第3回募集で不採択となった皆様にご参考になればと思います。

なんか難しそう…、と思った方はプロに頼むことをお勧め致します(勿論、私でなくても結構です)。

これに費やす膨大な時間と、不採択リスク、再チャレンジの時間ロスを考えればプロに頼むという選択肢は悪いことでは無いと私は考えています。

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